実は、これも某図書館からの依頼により生誕250年の折に企画したものです。本来の“まず盤ありき”という我が亭の趣旨には少々反するのですが、亭内充実の手始めに、改訂版として掲載いたしたく思います。ご寛恕くださいませ。
モーツァルト:この10曲とその推薦盤【口 上】 35歳で夭逝しながらも800曲近い作品を生みだしたモーツァルト。「軽さが沈み、重さが浮かぶ」といわれる楽曲の数々は、常に絶妙なる転調とオーケストレーションとに支えられ、古典派における種々の制約(楽器編成や音楽家の地位)をもむしろ天恵とみなしたかのごとく、時代・地域を突き抜けた音楽となっているといえるでしょう。
モーツァルトの全作品から何曲か選択するという行為は、従来幾人もが試みては徒労感を味わうかなり無謀の仕儀なのですが、ここは100曲や200曲を選ぶよりも、むしろ10曲の方が思い切りがつこうという荒技をもってそれを回避しようともくろんだもの。
以下、無理を承知で【これからきくひと篇】と【ききこんでいるひと篇】との二篇に分けて10曲ずつ、つごう20曲を選んでみました。熟考するほどに悩みが増すので、思いついたままの選曲ですが、ご参考になれば幸いです。
【凡 例】*モーツァルトはほぼ全てのジャンルにわたって作品を遺しているので、なるべく分野が偏らないように楽曲選択をおこないました。本来ならば、少なくともジャンルごとに10曲選びたいところです。
*その結果、ピアノ協奏曲やオペラ、弦楽四重奏曲のようにモーツァルトにあっては一曲も落とせない分野に関しても複数選択することを見送りました。また、残念ながら歌曲(《夕べの想い》K.523!)やセレナード、ピアノ・ソナタのように一曲も選択できなかった分野もあります。クラリネット五重奏曲や弦楽三重奏曲(K.563)、《魔笛》など神品の数々がないのもそのためです。
*[第○番]は、「旧モーツァルト全集」による通し番号で、現在使用しない方向に進んでいますが、一般にはまだ使用されているため便宜的に表記しました。
*ケッヒェル番号(K.-)は煩雑を避けるため、初版(1862)を記し、初版にないものについてのみ第6版(1964)の番号を付しました。
*モーツァルトの音楽は、演奏法や解釈に対してはかなり寛容ですが、演奏や演奏家にはきわめて厳しいので、初めての方はまず【推薦盤】で聴いてみてください。往々にして、メジャー・レーベルのスター的演奏家のモーツァルトに名演は少ないものです。
*【裏推薦】は、一般的な演奏ではないものの、曲の神髄に迫った名盤、参考になる楽曲、映像などがあるものについて挙げました。この欄で、10曲選択の不備を補ってもいます。
*架蔵の音盤約6.000枚の中から選択しました(今回は残念ながらLP・SP盤は除外)。
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
- 2008/03/27(木) 14:11:44|
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